【沖縄やちむんめぐり】育陶園編!

壼屋やちむん通りをご存知でしょうか?
やちむんとは沖縄の言葉で陶器などの焼き物を意味します。やちむん通りでは約40もの窯元や販売店が軒を連ねています。

今回は壼屋やちむん通りの中でも老舗、「壼屋焼窯元育陶園」さんにお邪魔しました!

先祖代々受け継いで、現在7代目

今回見学させていただく「育陶園」さんは、5代目の育夫さんが1963年に高江洲製陶所を創業し、
1997年に育夫さんが亡くなってから忠さんが陶主となり、2006年に有限会社育陶園を設立しました。
現在は忠さんのほか、7代目である尚平さんと弟の光さんを中心に営業しています。

そんな、伝統を守りつつ進化する育陶園さんの工房を見学しました。

引用元:https://www.ikutouen.com/studio/

育陶園さんの工房にお邪魔しました。

工房の中は陶器が入っている箱が山積み重なっており、自分が想像する様な職人のアトリエの風景が広がっていました。
その山積みの箱の隙間に黙々と職人の方々が作業をしていました。

じーと観察してみると、まったく迷いのない手つきで線彫りをしていました。
線彫りは最初の一手で出来が決まるらしく習得するには長い年月を要するとのことでした。

線彫り(せんぼり)とは?

読んだ字のごとく、線で彫っていく事なのですが、例えばお皿の形に成形した粘土に、化粧泥を施し、その後ペン状の道具を使い模様を彫っていく技法です。

奥ではミニシーサーの制作をしていました。
灰色の塊から掘り続けてシーサーに変化していく過程は魔法をかけているみたいでした。

改めて職人さんはすごいなぁと感じました!!

窯の中は約140°

続いては窯場にきました。
はいったら窯が開いててびっくりしましたが、最初は窯の扉をあけ、陶器の水分を窯から逃がすみたいです。。。


なんと窯の中は約140°あります!

でも、近づいたら熱気がすごいのかと思いきやそうでもなく少しジメジメした感じ、、、
その理由として窯の構造にあるみたいで、
バーナーがサイドから吹き出て熱が上の丸みを帯びている部分にあたり下に回っていく様になっているので、真ん中部分が一番熱くならない様な設計にしているみたいです。

今回「育陶園」さんの工房を見学させて頂いて、一朝一夕では習得できない職人さんの技術と長い年月を重ねて出来た陶器の知恵が今の育陶園の魅力につながっているのだと感じることができました。

次はそんな魅力的な陶器を置いている魅力的な販売店をご紹介します!!

【育陶園】の直営店紹介

まずは今回の出張で訪れた店舗を3つご紹介いたします。
どの店舗もコンセプトがあり魅力的な陶器ばかりなので実際に足を運んで実物を見て頂くことをお勧めします!!

引用元:https://www.ikutouen.com/shop/

壺屋焼窯元育陶園

住所・営業時間
沖縄県那覇市壺屋1-22-33
OPEN 10:00-18:00
休日:1/1-2 / 駐車場1台
098-866-1635

壺屋焼窯元育陶園本店のコンセプト
壺屋焼窯元育陶園本店は、陶主の高江洲忠の作品をはじめ、育陶園を代表するブランド『唐草線彫』『育陶園獅子』をメインに展開しています。※HPより引用

育陶園さんが作る陶器の中では一部デザイナーさんに手伝ってもらっている商品もあるみたいです。
すべて育陶園の職人さんがデザインしているものだと思っていたのでびっくりしました。販売店を覗いてみると多種多様な感性で作られた物ばかりなので見ていて飽きが来ません。

引用元:https://www.ikutouen.com/shop/

Erha(イーサ)

カフェも併設されています。

住所・営業時間
沖縄県那覇市壺屋1-22-38 103
OPEN 12:00-18:00
休日:月曜日 / 駐車場なし
098-866-1635(育陶園)

Erha(イーサ)のコンセプト
「Etha」は壺屋焼窯元育陶園の新たな実験の場です。妄想の世界を体現し、その場所で作り手自身も身を置きながら、新たな釉薬、形を生み出していき、それを皆さんと一緒に共有できる場を目指します。※HPより引用

オンラインショップでは売っていない魅力的な商品がたくさんありました。例えば琉球王国がアメリカの影響ではなくヨーロッパの影響を強く受けていたら、、という仮定で製作された陶器など、聞いただけでも面白そうですよね。
Erha(イーサ)にはそんな陶器がたくさんあります。

引用元:https://www.ikutouen.com/shop/

Kamany(カマ二ー)

住所・営業日
沖縄県那覇市壺屋1-22-33
OPEN 10:00-18:00
休日:1/1-2 / 駐車場なし
098-866-1635

Kamany(カマ二ー)のコンセプト
“時を味わう”をコンセプトに、壺屋焼の伝統技法でつくられた器が、それぞれのこだわりのシーンを演出してくれます。日々を大切に、充実した毎日を過ごしたいと願っている人の”暮らしの相棒”のような器を中心に提案いたします。※HPより引用

Kamany(カマ二ー)の陶器にはどこが懐かしいような素朴でも新しさも感じるような陶器が多い印象を受けました。並べられている陶器に囲まれると圧巻です。また、カマ二ーは男性向けの陶器が多いみたいです。

今回の出張ではいけませんでしたが、他にも2つ程店舗があります。
簡単ですがご紹介します。

guma guwa

引用元:https://www.ikutouen.com/shop/

沖縄県那覇市壺屋1-16-21
OPEN 10:00-18:00
休日:1/1-2 / 駐車場なし
098-911-5361

nan*ne(ナンネ)

引用元:https://www.ikutouen.com/shop/

沖縄県那覇市壺屋1-22-37
OPEN 12:00-17:30
休日:木曜日 / 駐車場なし
098-866-1635(育陶園)

「育陶園」さんの魅力が伝わりましたでしょうか?
「上手く伝わらなかったよー」という方もご安心を!実際の主張風景を動画に上げてますのでそちらをご覧ください!

youtubeでもご紹介しています

【やちむん】壺屋焼窯元 育陶園さんの工場を見学しました

【やちむん】壺屋焼窯元 育陶園さんの店舗を紹介します

そしてイイトコ沖縄ショップでも育陶園の一部商品を販売中!ぜひ覗いてみてください!


施設情報

住所:〒902-0065沖縄県那覇市壺屋1-22-33
電話番号:098-866-1635
営業時間:9:30-18:30 / 年中無休(元旦休)
公式HP:https://www.ikutouen.com/